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掲載記事・視察レポート

視察レポート

お笑い芸人さんにコミュニケーションのコツを学ぼう!(2026年9月号掲載)

2026-09-07
文・写真=(公財)日本修学旅行協会 編集部 中出 三千代

月刊「教育旅行」2026年9月号掲載
※本記事中の情報は執筆当時のもので、その後変更されている場合があります。
最新情報は問い合せ先にご照会ください。

テレビのバラエティーやトーク番組で、司会進行をお笑い芸人が務めることが多いが、普段あまり多く喋らないような俳優やスポーツ選手などが、その印象と違うような話をするような場面をよく見る。また、地方のロケ番組で、お笑い芸人が地元の人にインタビューして、面白いリアクションを引き出すこともよくある。そんな上手なコミュニケーションのコツを、お笑い芸人さんから直接学べるのが、東京・新宿のルミネtheよしもと(定員458名)で提供している学校団体向きプログラム、「お笑い芸人から学ぶコミュニケーション講座」だ。先日、その視察会に参加させていただいた。
芸人さんがコミュニケーションのコツを楽しく面白く教えてくれる
今回の講師は、ピン芸人のタケトさん。タケトさんは、小中学生から大人まで様々な人を対象にした講座や、企業研修や大学の講義も数多く行っていて、東京学芸大学の特別講師も務めている。この60分のワークショップは、この後、お笑いライブが行われる舞台を使って行われる。

まず、話をする姿勢が大事で、「腹を見せる」ことで相手に親しみを持ってもらえるという。これは相手にお腹の方を向けて "正対する" ということで、この後に観た漫才でも、笑ってほしいときは、芸人さんは相方の方ではなく観客の方を向いていた。また、「手の内を明かす」のも相手の気を引くテクニックで、これも正に手のひらを相手に向けることで、相手の注目を集めることができる。確かにお笑い芸人がよくやるポーズだ。

メインテーマは、「プレゼン力・トーク力を身につけるには?」だ。

一つめのコツは、「話し上手は、聴き上手」で、自分から話すことばかりを考えるのではなく、「聴く」力をつけることが大切だという。そして3つのポイント、「聴く」、「受け入れる」、「気付く」を意識すると「聴き上手」になれるという。まずは聴き手に徹して、合いの手を入れながら、相手の話をよく「聴く」。その時、批判や否定をせずに、相手の話をそのまま「受け入れる」と、その人はもっと喋りたくなる気持ちになる。そして、相手の身振りや表情の変化に「気付いて」あげると、会話がもっとスムーズになる。

これらのポイントを踏まえて、生徒にペアワークをやってもらう。30秒ずつで交互に、自己紹介をするのが最初の課題。合いの手を入れながら相手の話を集中して聴いていると、30秒はあっという間だ。その後、数組に舞台に上がってもらい、相手から聴いた話を基にペアの紹介をしてもらう。どのペアも、コミュニケーションが上手くいっているのが伝わるプレゼンだった。

もう一つの課題は、やはり30秒ずつ、相手の良いところを3つ褒め合うというもの。普段、褒められることはあまりないので、少し恥ずかしかったが、楽しいコミュニケーションになった。これもその後、数組に舞台に上がって披露してもらう。舞台に上がって話す経験そのものが、生徒の大切な思い出になるだろう。

プレゼン力を上げるもう一つのコツは、「タイトルを付けて話す」ということ。思いつくままだらだらと話すのではなく、最初にタイトルを付けて話すと、「これからこういう話をするんだな」と聴く側が集中できる。また逆に、そのタイトルとのギャップで笑いを取るという、お笑いのテクニックもあり、この後に観たライブでもそのテクニックを使ったネタがあって、とても面白かった。

この講座は、ルミネtheよしもとの平日昼限定のプログラムで、ワークショップ60分とライブ鑑賞70分のセットで、受入人数は150名以上、料金は一人4、500円(税込)。芸人が講師となる他の講座や、ライブ鑑賞のみのプランなど、他にも様々な学校団体向けのプログラムが用意されている。

笑いながら円滑なコミュニケーションのコツが学べるこの講座は、リアルなコミュニケーションが苦手と言われる今の中高生だけでなく、大人にとっても、普段の生活に役立つポイントが楽しく学べると感じた。修学旅行や観劇教室などに是非組み込みたいプログラムだ。

【施設概要・問い合せ先】
ルミネthe よしもと
東京都新宿区新宿3―38―2 ルミネ新宿店2 7F
※ 大型バス駐車場は「都庁大型駐車場」(会場まで徒歩20分)を利用
よしもと団体販売センター
TEL:0570―064―489

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