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愛知県の調査

修学旅行研究会

 当協会では、毎年11月に中学校修学旅行研究会を実施し、修学旅行の事例研究を行っています。研究会では、県内の「尾張」、「三河」、「名古屋」3地区から毎年1校が事例発表を行い、意見交換をしています。
参加者は、3地区の修学旅行委員の校長、愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会等で、当協会本部からも参加をしています。


令和4年度修学旅行研究会開催報告

<2022年度修学旅行研究会開催報告>
日 時:2022年11月15日(火)
場 所:名古屋都市センター会議室
発表校:碧南市立西端中学校
テーマ:Withコロナの修学旅行 ~最大限の活動を目指して~

【修学旅行のねらい】
(1) 経験と見聞 ~SDGsを学ぶ~
首都東京の歴史や文化、山梨の自然にふれることにより、経験、見聞を深める。
(2) 集団行動 ~コロナ対策~
集団の中で自分の行動に責任をもち、社会の一員としての自覚を高める。
(3) 思い出と絆
日頃味わえない体験活動を通して仲間とふれ合い、共通の思い出をつくり、絆を深める。

【事前学習】
(1) 修学旅行に向けてSDGsを学び、経験、見聞を深める 
1) 身近な SDGs を探そう(2年生1学期)
2) SDGs で新聞切り抜き作品を作ろう(2年生2学期)
3) ディズニーでインタビューしよう(3年生1学期)
(2) 学年集会~Withコロナで最大限の活動を~(3年1学期)
(3) クラス別研修の行き先決定(3年生1学期)
(4) ディズニーアカデミーの実施(3年生1学期)

【修学旅行の行程】
1日目
学校⇒ディズニーシー(昼食・夕食)⇒ディズニーセレブレーションホテル
2日目
ディズニーセレブレーションホテル⇒国会見学⇒〔クラス別(1)浅草→屋形船(昼食)→スカイツリー (2)森と湖の楽園(昼食)→フォレストアドベンチャー〕⇒忍野民宿
3日目
忍野民宿⇒〔体験別 (1)カヌー (2)マウンテンバイク (3)洞窟探検〕⇒ふなつや(昼食)⇒学校

【当日の活動】
(1) 1日目
 名古屋駅からは新幹線で東京駅、そこからバスでディズニーシーへ向かった。ディズニーシーでは、事前学習で考えた質問を行い、働くうえで大切なポイントも体験することができた。
(2) 2日目
 クラス別研修。A組は、東京で浅草寺の散策、屋形舟で遊覧と昼食、東京スカイツリーでウィッシュリボンの作成を行った。B組は、山梨に向かい、ロハスホールでカレーの飯盒炊飯を行った。その後全員で、フォレストアドベンチャーでの自然体験活動、民宿でよもぎ団子づくりやレクリエーションなどを行った。
(3) 3日目
 マウンテンバイク、カヌー、洞窟探検の体験ごとにバスに乗車し河口湖周辺に移動した。どの体験もはじめての生徒が多かったが、インストラクターの丁寧な指示により、安全で充実した体験活動となった。

【成果】
(1) 経験と見聞 ~SDGsを学ぶ~
 ディズニーシーではすべての班がキャストに質問することができた。中にはアトラクション「タートルトーク」で質問する生徒もいた。さまざまな企業がSDGsに関わって活動をしていることを学んだ。
(2) 集団行動 ~コロナ対策~
 ディズニーなどで密になりそうな場面では、お互いに距離を取るように声かけする姿が見られた。ホテルや民宿では、宿舎の定めるガイドラインに沿って修学旅行を実施し、体調不良者がなく修学旅行を終えることができた。
(3) 思い出と絆
 修学旅行に携わる人たちの尽力があって成功したということを多くの生徒が学ぶことができた。宿泊や体験、バスなど、あらゆる場面で「ありがとうございました」と、感謝の言葉が自然とあふれ出てくる3日間であった。

【課題】
  コロナ禍前の修学旅行と比較すると、感染症対策の視点からグループ活動を避け、クラス別研修を多く実施したことで交通費、体験費用が増額し、保護者の金額負担が増えてしまった。修学旅行は保護者の金銭的な負を減らしていく必要があり、修学旅行のねらいを達成するためのさまざまな可能性を考えていきたい。

2023年度は、名古屋市立東星中学校の事例発表を予定している。
※本報告の修学旅行については、月刊「教育旅行」2023年3月号 教育旅行研究に掲載。
※本報告の修学旅行については、月刊「教育旅行」2022年4月号 教育旅行研究に掲載。
※本報告の修学旅行については、月刊「教育旅行」2021年4月号 教育旅行研究に掲載。
※本報告の修学旅行については、月刊「教育旅行」2020年4月号 教育旅行研究に掲載。
※本報告の修学旅行については、月刊「教育旅行」2019年3月号 教育旅行研究に掲載。
※本報告の修学旅行については、月刊「教育旅行」2018年3月号 教育旅行研究に掲載。
※本報告の修学旅行については、月刊「教育旅行」2017年3月号 教育旅行研究に掲載。
※本報告の修学旅行については、月刊「教育旅行」2016年3月号 教育旅行研究に掲載。
※本報告の修学旅行については、月刊「教育旅行」2015年3月号 教育旅行研究に掲載。
※本報告の修学旅行については、月刊「教育旅行」2014年3月号 教育旅行研究に掲載。
※本報告の修学旅行については、月刊「教育旅行」2013年1月号 教育旅行研究に掲載。

愛知県修学旅行実施状況

修学旅行実施状況2019(平成31/令和元)年度実施分】を作成しました。
修学旅行実施状況2018(平成30)年度実施分】を作成しました。
修学旅行実施状況2017(平成29)年度実施分】を作成しました。
修学旅行実施状況2016(平成28)年度実施分】を作成しました。
修学旅行実施状況2015(平成27)年度実施分】を作成しました。
修学旅行実施状況2014(平成26)年度実施分】を作成しました。
修学旅行実施状況2013(平成25)年度実施分】を作成しました。
修学旅行実施状況【2012(平成24)年度実施分】を作成しました。
名古屋事務所(2021年1月閉所)では、愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、愛知県私学協会ならびに各校長会のご理解・ご協力のもと、県下の国・公・私立、小・中・高等学校の調査およびデータ集計・分析を行い、関係機関に資料としてご提供しております。
調査結果から各関係機関におきまして、より有意義な修学旅行の実現を目指すことを目的としています。
 
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